Aの手記

いろいろなことを書きます

ライン取りの難しさ

皆さんはアイスの実をご存知だろうか?

公式HPによると、アイスの実江崎グリコから発売されているシャーベットで、1986年発売のロングセラー商品である。

ちなみに僕はアイスの実が大好きで、季節限定の味が出るとすぐに買ってしまう。今の時期だと、梨味とキウイ味が限定販売されていて、早速梨味を購入して食べてみる事にした。いざ封を切ってアイスの実を食べようとしたとき、また"いつものアレ"を感じた。何を感じたかというと、プチオープンの開け方の難しさである。

wikipediaによると・・・2009年3月、これまでの紙箱と内袋から、アルミパウチへとパッケージを変更した。翌2010年には、袋の上部左右両方に切れ目が入り、開け方が二通り(「1個だけ取り出し」と「丸ごと取り出し」)から選べる様になった。

つまりは、現在のアイスの実は一袋に12個入っており、その1つ1つの実を小さい開け口からポコっと取り出して、手で触らずに直接口で食べられるようになっているのだ。素晴らしい。まるで江崎グリコの精神が形になったようだ。

ただし、その小さい開け口(以下プチオープン)の開け方が難しいのである。どこまで横に切り進めてから上へと方向を変えて切り取るのかが全く分からないのである。"キリトリセン"のようなガイドラインがついていないので、一見すると自由なラインでアプローチしても構わないように思える。しかしそうではない。最初の切り口は一か所しかなく、度胸のないものが早めに切り取りを終えてしまうと写真のように口が小さすぎてアイスの実を取り出せないのだ。お気づきだろう。僕は切り取りに失敗した。切り取り生まれの不正解になってしまった。f:id:ny7802:20160629234128j:image

気を取り直して、再度やり直そうとパッケージの側面に手をかけ力を入れた瞬間、絶望に襲われた。「開けられない…僕の爪では歯が立たない」内容物の漏れ防止のためにパッケージは頑丈に作られており、再チャレンジすることができないのだ。安倍総理の言っていたことは嘘だったのか、日本企業は再チャレンジを許してくれないのか…冗談はさて置き、何を言いたいのかというと、結局のところアイスの実のプチオープンにトライするチャンスは1回だけしかなく、成功できるラインは決まっていて、そのライン取りは困難を極めるということだ。

負け犬の遠吠えになるが、「ここまで切ってね」といったやさしい注意書きを書いてくれると助かるのに…人にやさしいパッケージ設計をお願いしたい。

 

哀れな不正解者である僕は、引出しからはさみを取り出してチョキチョキした。